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アセチルサリチル酸は世界で初めて人工合成された医薬品である。1899年3 月6日にバイエル社によって「アスピリン」の商標が 登録され発売された。翌1900年に は粉末を錠剤化。発売してからわずかな年月で鎮痛薬の一大ブランドに成長し、なかでも米国での台頭はめ ざましく、20世紀初 頭には、全世界のバイエルの売り上げのうち3分の1を占めた。
しかし、第 一次世界大戦のドイツの敗戦で連 合国によって商標は取り上げられ、1918 年、 敵国財産没収によりバイエルの「商標」「社名」、そして「社章(バイエルクロス)」までもが競売にかけられた。この時から76年間、1994年に バイエルがすべての権利を買い戻すまで、米国ではバイエル社製のアスピリンは姿を消すが、しかしこの間もアスピリンは権利を買い取ったスターリング社に よって製造される。その商品名には「バイエルアスピリン」がそのまま使われ、しかもバイエルクロス付きで売られ続けた。「バイエルアスピリン」というブラ ンドがいかに人々の信頼を得ていたかを示すエピソードのひとつであったともいえる。
アセチルサリチル酸 - Wikipedia